ROOTまでの道のり
- 熊谷 嘉輝
 - 10月13日
 - 読了時間: 2分
 
更新日:10月13日
SNSではスタジオが出来上がっていく様子からお届けしているので、ブログでは、「Bodywork Studio ROOT」が生まれる前のことから、少しず綴ってみようと思います。
時は2023年の2月頃に遡ります。
その日、たまたま時間が取れたので、江東区でジムを立ち上げたばかりの先輩トレーナーのもとを訪ねました。
その先輩は、2022年に長く勤めれた会社を突如として辞め、地元でパーソナルジムを始めていました。
実際にお会いしたのは10年ほど前に数回だけで、普段はSNSでやり取りする程度の関係でしたが、私自身も会社勤めが長かったこともあり、「きっと何かあったのだろう」と心配する気持ちと同時に、「このキャリアからどうやって独立したんだろう?」という強い関心が湧いてきました。
当時の私は、在職していたスポーツクラブの2店舗を行き来して、パーソナルトレーニングを中心に現場のサポートをする職務を中心に従事していました。
社内では入社した約20年前から既に「パーソナルトレーニング」と呼ばれるサービスがあり、先輩たちが活躍する姿に、「自分も早く担当して追いつきたい、追い抜きたい」と思いながら日々、新しい情報や技術を磨いてきました。
結果的には時が経つにつれて、その頃の先輩たちは少しずつ現場を離れ、気づけば自分が“ベテラン”と呼ばれる立場に。さらに残る後輩たちが多いわけではなく…といった状態。
そんな中、現場のサービス品質を保つために「スペシャリスト」としての道を歩んでいた頃でした。
そんな中で訪れた先輩のジム。お互いの空白を埋めるかのように話していく中、「独立したいんでしょ?」と核心を突かれました。
その想いを隠す必要もないので素直に認めましたが、それまでの会話の中には一度も「独立」のワードは入れていなかったように記憶しています。
社員トレーナーとしてある程度実績が伴い出した頃から、周囲には「いつ独立するの?」、「独立した方が向いてるよ!」と言われ続けてきました。
けれど、専門技術を磨き続けてきたからこそ、若さゆえの勢いもなくなり、むしろキャリアや年齢とともに抱えるものが増えていく中で、「どう動き出せばいいのか」がわからず、ずっと足踏みしていたのです。
正直、そんな自分にもどかしさを感じていました。
先輩のその一言、そしてその後に提案してくれた具体的なアクションプランが、私の背中をそっと押してくれました。
こうして、ROOTはほんの僅かに、けれど確かに動き出します。
さて、このあとどんな動きにつながるのでしょう。
それはまた次回に。

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